出張司法書士
先日依頼を受けて直島へ遠征してきました。直島に行くのは約10年振り。仕事といいつつもなんだか遠足気分だったりします。
朝一番のフェリーに乗って意気揚々と出発です。
高松の街並みともしばしのお別れ。
フェリーに揺られること約50分。
目的地の直島が,お馴染みの南瓜がお出迎えです。
さて,サイクリング気分もここまでです。お仕事モードに切り替え,切り替え。
今から不動産売買の立ち合いです。
立ち合いというのは,司法書士の大事な役割の一つで,不動産売買の現場(お金をやり取りする場面)に立ち合って,
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当事者の本人確認
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売買意思の確認
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売買物件の確認
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必要書類の確認
などを行い,不動産売買がスムーズになされるための膳立。そして,
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売買代金の支払の確認
をすることで,売買が成立して所有権が移転したことを確認します。
売買成立!(※画像はイメージです)
さあ,立ち合いも終わりました。後は元来た道を帰るだけ・・・
「南側を走るルートは険しいので止めておいた方が良いですよ」
港から自転車で来ている私に対してクライアントの方は,親切にそうアドバイスしてくださいました。しかし,その言葉を聞いた時,私の脳内では,
険しい道=達成感+絶景=楽しい!
という計算式が成り立ち・・・
「朝通った道がベストだったんですね,ありがとうございます」
と素直にアドバイスを聞き入れる素振りを見せながらも,クライアントの方の目の届かない所まで来ると・・・一路南へ!
結論:地元の方のアドバイスには従うべし!
南ルートへ漕ぎ出してすぐに反り返るように険しい坂道が出迎えます。写真を撮ろうという気持ちも起こらないほど絶望的な傾斜です。
しかし,親切な忠告を無視してまで選んだ道,今さら引き返すわけにはいきません。
一番軽いギアに入れ,ふらつきながらも,一完歩一完歩坂を上って行くのみです。
・・・歩いた方が速いかも?などとは考えてはいけません。押し歩くこと,それは負けを意味します。何に対してかは分かりませんが。
ついに坂を制したのです。ふくらはぎに感じる痛みが闘いの証です。
我が物顔で海を眺めます。大小様々な島々,その間を縫うように進む船影。見飽きることの無い景色
・・・しかし,段々と空には雲が厚く,天気予報では昼過ぎから雨・・・名残惜しいですが,眺望を後にして再び漕ぎ出します。登ったのと同じだけ降って行くのです。道中『地中美術館』等の観光スポットが現れますが,近づく雨雲に急き立てられるように脇目もふらず一心に港へ。
ソーダで乾杯しながら島を後にします。
小さな島や山間部など法律の専門家が稀な地域であっても,そこに住んでいる方が居る限り法的サービスは当然必要になります。
直島島内には現在司法書士がおらず,今回私が出張させていただきましたが,これからもフットワーク軽く,色々な所へ参上できればなと思います。
お悩みの方は是非お気軽にお問い合わせください!